何よりも安心して過ごせる事が遊びのスタート地点です。
お父さんやお母さんといるお家とはまた違った場所です。入園して間もない時期にはもちろん不安もありますしそれ当然なことだと思っています。ほっとできる大人や仲間の存在が心の支えとなり日常を豊かなものにしてくれます。
私たち職員は子どもが何か不安に思っているような姿が見られれば無理に聞き出したり、切り替えさせようとはしません。よーく話を聞いたり気持ちを汲み取るようにします。それが安心基地となり、友だちがやっている遊びに目が向いたりやりたい遊びが出てくるのを待ち共に遊びます。
保育園に来た時に「きょうはなにしてあそぼうか」と期待を持ち心が弾むような環境を作りたいと思っています。
それは「いつもの私の居場所」という安心感の上に成り立っており、ワクワクする環境を作るために子どもたちの声に耳を澄ませています。恐竜ブームが訪れた2歳児のクラスは翌日、部屋の中に木が生え、滝ができ、ジャングルとなっていました。子どもたちからは「あしたもあそぼうね」と言う声が聞こえてきました。
また大人は憧れられる存在であるよう好奇心をくすぐる準備をいつだってしています。
玩具や遊びの用意もありますが、一番大切なのは明るく迎える大人の存在だと思っています。
食べる着替える休憩する事も保育園の生活の中にはあります。
「年齢やその子の成長に合わせる」という事を私たちは意識しながら環境を整えています。
例えば…
0歳クラスの子どもたちは生活リズムが一人ずつ違います。午前中に寝る子もいますし、お腹が空く時間も違います。子どもたちの発達的な要求に応じて1日の生活を組み立てていきます。
1・2歳の子どもはおトイレに行った後は自分でズボンを穿くのでトイレの出入り口に小さなベンチがそっと置かれています。
3・4・5歳の子どもたちは友だちとの関わりがより密になって行きます。
子どもたちはお昼寝布団を自分たちで準備・片付けをします。大人は片付けがやりやすいように環境を整え見守るようにしています。するといつの間にか「どっちがはやくたためるか競争ね」という声…子どもにかかればなんだって遊びに変身してしまうようです。